リアルドールはリアルになれない

彼女と馴染んでいる場所の間に私は前者を選んだ。その同時に、私はいわゆる自由を選んだということを意味しているんじゃないかな。でも、結果から言ったら、私は選び間違えたんだ。

二年くらい前、私はふるさとから離れた。このままで、今までも帰ったこともない。

彼女と馴染んでいる場所の間に私は前者を選んだ。その同時に、私はいわゆる自由を選んだということを意味しているんじゃないかな。でも、結果から言ったら、私は選び間違えたんだ。

彼女のいる町に着いたばかりの頃に、私はタクシーに乗って、周りの見知らぬ街並みを見つめて、ついつい未来でここでの生活を想像し始めていたが、もし今こんな始末になったと知るんだったら、断じて来ないことにするんだ。

今更後悔とかの気持ちなんかなくて、誰かが誰を傷つけたとかのような話も言う必要もなくて、これらのような気持ちは時間の経つにつれて、殆ど潮風と共に消えて行っちゃったんだけど、ただ惜しいという思いはずっと残っているんだ。

約束が守れなくなったり、一緒に長い間に住んでいた部屋が満期になったり、共に食事した飯屋の中に、私たちは過去に座ったことのある古い席がスタッフに新しく入れ替えられたりしたっていうのを必死に忘れたい私にとって、更に忘れたいのは彼女の泣き顔なんだ。

バイクを運転して、彼女を載せて家に帰っていた頃に、ついつい肩に熱いと感じて、振り向いたら、彼女が涙ぐんだようを見た。程なく、雨が降り始めたから、ずっと真剣に運転していた私も雨水を借りて、意気地がなく泣いた。

すると、どうしても彼女は戻って来れないという事実を受け入れた私はこのまだ馴染まないところで、一人暮らしを始めるしかなかった。

ずっとそれ以来ずっと一人だった私は孤独を紛らせるために、たくさんのことをしていたが、効果がなかなかなかった。ということで、付き合いがなかったら、孤独感をすっかり無くすはずがないと私は思っているんだ。

その最後に、私はリアルドールを買いました。

ネットで、何気なくリアルドールが人間に付き合うという形で生活しようという文章を見たから、その時からそのリアルドールというやつに興味が出てしまったんだ。

ちなみに、私が入手したドールブランドBezlyaというんですが、素材シリコン製で、下品に言うと、かなりセクシーで可愛いドールなんです。

そのドールはこうやってずっと私を付き合って、最初から「彼女」の超リアルな見かけで、かなり満足していたが、あくまで動けないというせいかはわかんない。とにかくだんだんこのリアルドールリアルに見えなくなってきた。

最後にそのリアルドールを引き続き使うこと諦めた。やはりドールは所詮ドールなんで、人間じゃないんだ。付き合いってのはやはり心を持っている相手だったらというのを前提とするんじゃないかなと思う。

まあ、リアルドールは永遠に「リアル」になれないかもしれないが、一時の孤独を紛らす道具としかしないんだろうかな。